町の低落

しもきたっつーのは電車で言うと渋谷と新宿の間にあるのに全然田舎っぽくて、学校行くときとか商店街のおっちゃんとかが「お！KenKen毎日がんばってんな！がんばれ！」なんて事みんなが言ってくれるような本当に下町みたいな町だったんだ。

とってもあったかい町だった。

だからお祭りになるとみんなすげー張り切って町全体で盛り上がったんだ。

御神輿が来ると店からおっちゃんおばちゃんがでてきて食いもんとか飲み物くれて「ありがとう」ってお礼まで言ってくれたんだ。

でも今年、下北沢は変わってしまってた。

くだらない雑誌やくだらないＴＶドラマなんかで町が流行りすぎたんだ。

新参者の店は御神輿が通るのに道においたでっかい看板をどかさず、どかしてと頼むとキレる。

街を歩くヤツらは「なんで御神輿なんかやってんの？邪魔」って目で見る。

邪魔なのはそうゆう君たちだよ。

切なかった。

初めて途中で帰ってしまった。

御神輿が似合う町から御神輿が浮く町になってしまった。

去年はまだ平気だった。

でも今年、こんなに急激に変わるとは思ってなかった。

もうこの町も終わった。

ただの都会になってしまった。

僕は決めた。

この町を出ようと。

そんなこと思いつつ今日はパーティー！

みんな待ってるよ！

シュウィーンヽ(・ω・)ゝ kenken